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漫画で戦争の悲惨さを伝えてきた、水木しげる亡くなる。 [ニュース]

 水木しげるさんの作品というと「ゲゲゲの鬼太郎」などに代表される妖怪もの。現代に妖怪を復活させ、妖怪に姿を与えたのは、水木さんの大きな功績であります。いま、妖怪といって思いつく姿のほとんどは、水木さんが描いたもの。これは物凄いことです。きっと、多くの人は、例えばぬりかべであったり、あかなめであったり、その姿を想像する事ができますが、それは昔からあった姿ではない。ほとんどが、水木さんが描いたものであるということを知るとびっくりしてしまうのではないでしょうか。

 この妖怪を現代に蘇らせたというのが最大の功績かもしれませんが、それと同じくらいの功績であり、水木さんのライフワークの一つといえるものが、戦争を伝えるための漫画。
 「総員玉砕せよ!」を代表とする戦争を描いた作品は、水木さんが体験してきた戦争を描いたものであり、それらを漫画という形を使って現代に残す、ということを使命にしていたのではないかと思うのです。2003年、旭日小綬章を受賞した際、これからどのような作品を描きたいと問われた時、「『何でもいい』と頼まれたら、戦争ものを描きたい。前線とはどんなものなのかを」と答えた事からもそれが分かります。
 今年の初め、出征前に書き残した手記が見つかったと報道されましたが、戦争を本当に体験し、それを描き続けてきた方が、また一人亡くなってしまったというわけです。その作品、手記等、戦争の悲惨さを伝える貴重な資料になっていくでしょうね。


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